自動車を卒業するシニアのお客様のお役に立つ新規事業のすすめ
最近、「免許返納」が増え、高齢のお客様とのご縁が切れてしまうことにお悩みの経営者も多いと思います。また、市場が縮小する中で、地元のお役に立つ新規事業をお探しの方も多いのではないでしょうか。
今回は、「自動車運転卒業後もお客様のお困りごとをお手伝いしたい」という想いから、地域のシニアの生活支援事業を始めた自動車販売整備会社の事例を紹介します。
【事例、インタビュー紹介】
株式会社興和クリエイト様
長野県で自動車の販売整備板金塗装を6拠点で展開する地域密着企業
取り組んでいる新規事業
「まごころサポート」(https://magocoro.me/)
シニアのお困りごとをすべてワンストップで解決するソーシャルフランチャイズ事業。
シニアの良き隣人「コンシェルジュ」が電球交換や買い物代行といったちょっとしたお困りごとから、ハウスクリーニングやリフォームといった専門的なサポート、日用品や食料品、家電等の物販まで、何でも提供するサービスです。医療医薬・介護と行政サービス以外の領域、シニアの生活全般を支援します。
Q. なぜ「まごころサポート」に取り組んだのでしょうか?
A. (興和クリエイト 代表 飯田様)
年配のお客様が増える中で、「免許返納」される方も増えており、お客様がドンドンと減少していく状況に陥っていました。しかし、長野県はまだまだ自動車社会です。お買い物など何をするにも車を運転して移動する必要があります。「免許返納をされた方は、これから先どのようにして生活していくのだろうか?」とふと考えることがありました。
自動車販売や整備事業は地域のインフラとして欠かせない存在で、自動車で困ったことがあれば何でもお手伝いをして地域を支えて参りました。しかし、自動車運転を卒業されたら、以降のお困りごとは誰がお手伝いしてくれるのでしょうか。「私たちは自動車運転卒業後のお困りごともお手伝い出来る会社になるべきだ」と考え、お客様の生涯に渡り貢献できるビジネスモデルを検討し始めました。その中で、「まごころサポート」に出会いました。
最初は自分たちで同じようなサービスを事業化していくつもりでしたが、高齢者マーケットや御用聞きビジネスのノウハウがありませんでした。また地域内にも行政が運営するシルバー人材サービスなどもあり、どのように推進していくべきか悩みました。まごころサポートは長年の実績に基づいたノウハウがシステム化されているので、そこに我々も乗っかった方が良いのではないかと考えました。
また、「マゴコロボタン」というシニア向けIoTを活用したユニークな仕組みがあったのも決め手の一つです。シニア向けのサービスだからといってアナログな仕組みだけではなく、アナログを大切にしながらデジタルと融合させていくことでシニアの生活を支える考え方がユニークで、他にはないビジネスモデルだと感じました。
【まごころサポート事業モデル】
開業12ヵ月目、コンシェルジュ50名、利用者1,080名の場合
投資回収想定 25か月
※簡単サポート(20分500円)から始まり、日用品・食料品の物販、ハウスクリーニングやリフォーム、ご自宅や自動車の処分等の専門サービスといった様々なサポートを提供することで地域の皆様に喜ばれながら継続的に収益を上げることが可能です。
【利用者の声】(90代女性)
まごころサポートがあるお陰でこの年になっても一人暮らしができています。些細なお願いごとから何でも相談できる存在が身近にあることがとてもありがたく、感謝しています。
【コンシェルジュの声】(50代男性)
地域の役に立てる仕事でとてもやりがいを感じています。シニアの皆さんが様々な悩み事や要望を抱えていることに驚きました。自分一人では対応できないこともまごころサポートの仕組みを使うことでなんでもお手伝いができるので、地域の頼れる存在になることができています。
※サービス提供イメージ
※専門的なサービスや商品は本部が提供するので、自社で対応できないことでも何でも対応が可能です。地域の方と一生お付き合いできるサービスを提供しています。
以上、まごころサポート事業と興和クリエイト様の導入事例を紹介させて頂きました。超高齢化社会において地域の課題はこれからさらに増えてくると思います。自動車関連のサービスを提供するだけではなく、社会課題を解決する存在になり、地域から真に必要とされるサービスを提供する必要があるのではないでしょうか?「自動車から卒業していくお客様」と今後どのように繋がるのか、「まごころサポート」はその為に取り組むべき新規事業の一つだと思います。ご関心ある方は、お気軽にお問合せください。