店長が変わった!店舗マネジメントの革新①
『店長』のマネジメント力とは
私たちはこれまで、店長のマネジメント力によって業績が左右するケースを数多く見てきました。店舗マネジメントとは、『効率的に計画を達成する為に、あらゆる課題を解決する活動』を指しますが、その課題解決に向けた活動をスタッフにやり切らせることができないのです。
例えば営業スタッフの課題は大きく次の3点です。
1、毎日の仕事のゴールが明確になっていない…本日の数値計画、活動計画=ゴールが設定されていない為活動が成り行きになっている
2、時間をうまく使えない…その結果、予定していなかった業務が発生しても優先順位がつけられず、重要な仕事を後回しにしたり出来ずに終る。
3、仕事の進め方、営業活動の進め方がわからない…レビューをしない為に、予定通り活動できなかった原因やその対策が明確になっておらず、同じ失敗を繰り返す
すなわち、店長のマネジメント力とは
1)日々の活動のゴールを明示し、活動計画とその進捗が常に把握できている
2)店舗全体としてスケジュール管理が明確になっており、スタッフの時間管理意識を向上させている
3)活動レビューや案件レビューを頻繁に行うことで、スタッフの行動変革を促している
ことなのです。
今すぐに取り組むべき『店長の限界突破訓練』
このような店長のマネジメント力は、管理者教育を受けただけでは身につきません。
オン・ザ・ジョブ・トレーニングで『店長の限界突破訓練』を進めるのが有効です。
『限界突破訓練』とは物々しい雰囲気ですが、「一人一人経験や能力の違う店長が、自分の能力の壁=限界を突破していく」訓練を日常業務の中で推進するイメージです。
店長の限界突破訓練は、以下のように進みます。
1、店長としての『自己革新テーマ』の設定
以前、小紙でも紹介したグループ内観を店長に実施し、自己革新テーマを設定します。我々の調査ではコミュニケーション能力の低い店長人材が多く、まずその重要性に気づくことが必要です。又、店長としての使命感を明確に意識することで、店舗のビジョンやスタッフのなりたい姿を語り合い、共感力、発信力の高い店長に変革します。
2、店舗マネジメントの規律とビジョンの検討
ラグビーワールドカップで日本を南アフリカ戦勝利に導いたエディ―ジャパンは、高い目標を達成するチーム作りに、厳しい練習をはじめとする多くの規律を導入しました。スタッフの活動効率を最大化する為のマネジメントに導入する規律を検討し、実践します。
3、月次店舗方針書の設計と日次の進捗管理の仕組みをつくる
店舗ビジョンと合わせて、店舗の毎月の活動ゴールを明示する「店舗方針書」の設計と、その達成を日割りで管理していく活動進捗管理表、案件管理表を作成し、月次、週次、日次の会議やレビュー体系を設計します。
4、スタッフの能力を引き出すレビュー能力向上訓練
店長のレビュー能力をチェックし、課題解決に向けた処方箋を設計、トレーニングを継続します。
次回からのコラムでは、更に詳しくご紹介しますのでご期待ください。
レッツチャレンジ
①ゴールを明示するためのミーティング体系や管理表を設計しましょう。
②時間を正しく使う習慣をつけるため、朝礼や終礼を実施し、毎日の活動計画の作成と振り返りを徹底しましょう。
③毎日の活動・案件レビューを徹底し、スタッフの行動変革を促しましょう
今回の無料読者プレゼント
受講店長の声
①営業スタッフ4名/スタッフの特徴に応じた指導を意識したことで、先手先手で個別の課題に応じた対策を指示できるようになり、若手もベテランも動きが変わってきました。(A店長)
②営業スタッフ5名/毎週毎日のゴールを明確にして共有することが習慣となり、お互いにコミュニケーションが良くなり、スタッフも私も有効な活動量が増え販売台数が増えました。(B店長)
③営業スタッフ4名/自己革新テーマの実践事項を毎日レビューしたことで、店舗全体に私の意思が伝わりやすくなり、活動効率が良くなったと思います。(C店長)