店長が劇的に変わる内観とは
業績は店長次第
社長様と話していると良く聞くフレーズがあります。それは「業績は店長次第」というものです。店長が優秀であれば業績は良くなるが、そうでなければ業績は悪くなる。結局、店長次第。だから店長の意識改革が必要だと考えるトップが多いようです。
では、「店長の意識改革」は、どのようにしてやるのでしょうか。問題のある店長には「言い訳ばかりする」「部下を叱れない」「売るための施策を考えられない」「部下のモチベーションを下げてしまう」などのいろいろなタイプがあります。それを十把一絡げに「意識を変えろ」と言っても、なかなか難しいでしょう。
店長を変える「内観」
しかし、店長を劇的に変える方法が一つあります。それは「内観」です。
内観とは「自分自身を客観的に見つめ直し、自分を変える」手法です。ただ、自分のことを客観的に捉えるのは非常に難しいため、我々は周囲の人の率直な評価(アンケート)と具体的な問題指摘(フィードバック)によって「内観」を行います。
「自分のことは、自分では解らない」とよく言います。例えば、自分では一生懸命頑張っているつもりだが、上司からは全く努力をしていないように見える。あるいは、自分は部下に解りやすく説明しているつもりだが、部下からは何を言いたいのか解らないと思われている。こういう現象はよくあります。
一般的に店長ともなると、周囲はなかなかものが言いにくくなります。店長がさぼっていても、傲慢になっていても、配慮に欠けていても、部下は何も言いません。そして、陰で「うちの店長では駄目だよね」と愚痴をこぼし合っているのです。
内観では、そんな店長に、時間をかけて順を追って自分を見つめ直してもらいます。アンケート結果を分析すれば「部下から信頼されていない」「業績目標を達成する意欲が低い」といった問題がごろごろ出てきます。そういう問題について、その原因を話し合い、店長自身がどのように変われば良いかを徹底的に考えてもらうのです。
「内観」で劇的に変わった店長
実際に「内観」により多くの店長が自己革新をしています。
トップセールスマンを経て若くして店長になったAさんは、張り切ってマネジメントにいそしみました。朝から現在の業績状況について細かく説明し、できていないスタッフに対して強烈に発破をかけることから一日がスタートしていました。ところが、Aさんが店長に就任してから、業績は悪化しました。Aさんは、ますます朝礼で強い語気で発破をかけるようになりました。店の雰囲気は暗くなり、店員からの発言も少なくなっていきました。
Aさんが「内観」を受けた時、部下からのアンケートはとても厳しいものでした。分析してみると「コミュニケーションが一方的」「思いやりがない」「感情的」「普段から暗い」等の傾向が明確になりました。Aさんは、初めて「これでは店の業績が良くなるわけがない」と強いショックを受け、自分のマネジメントスタイルを一新しました。その結果、3ヶ月後には店の雰囲気は見違えるように明るくなり、業績も回復基調になりました。
「内観」は店長を劇的に良い方向に変える手法です。是非、一度、試してみてはいかがでしょうか。
レッツチャレンジ
- 店長に「管理者としてのあるべき姿」をきちんと教育して理解してもらいましょう。
- 店長に「管理者としてのあるべき姿」と自分の現状とのギャップを考えてもらいましょう。
- 店長に関するアンケート調査を実施し、店長自身に分析を行ってもらいましょう。
- 店長に現状の問題点やその原因、対策などを考えてレポートしてもらいましょう。
- 店長にその内容を発表してもらい、それに対して他者から問題指摘やアドバイスを行ってもらいましょう。
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実際に内観教育を受講した店長の声
・業績が悪いのは、環境や部下のレベルの低さが原因だと思っていました。しかし、内観を実施してみて、一番の原因が自分だと気づきました。精神論で叱咤激励ばかりして、雰囲気を悪くしていました。それでは、業績が良くなるはずがありません。その後、コミュニケーションスタイルを変えることができ、部下のモチベーションもアップし、業績も良くなってきました。(K店長)
・サービス出身であるため、営業スタッフに対する指導については自信がありませんでした。そのため、相談があっても具体的な指示を出さずスタッフ任せの対応になっていました。内観で部下から「情熱が無い、意欲が低い」という見方をされていることを指摘され大きなショックを受けました。部下は上司を選べません。今では、自らの苦手分野を克服するよう懸命に努力し、最近では頼りにされるようになってきたと感じています。(M店長)