経営コラムColumn

内観研修でリーダーの意識改革が実現する
~ホンダ北越販売株式会社様~

支援先:ホンダ北越販売株式会社様  新潟県亀田市 ホンダカーズ新潟南店
インタビュー協力:専務取締役 大竹 亮介様

営業 フロント 整備
リーダー 3人 2人 2人 7人
一般社員 2人 2人 4人 8人
5人 4人 6人 15人

Q:リーダー内観研修導入の背景をお聞かせ下さい。

サービス部門の生産性向上が課題になっていたのですが、工場長のリーダーシップやフロントと整備のメンバー間のコミュニケーション不足など、いろいろと問題がありました。営業についてもマネージャーやリーダーがチームをまとめられていない状況がありました。
リーダーの意識改革や組織のモチベーションアップがまだまだだと感じていた時に、この研修を紹介してもらったのがきっかけです。
実は私も内観研修を受講したことがあり、マネージャーやリーダークラスの教育には効果的だと感じていました。
各人の内観を促進するために、仕事に対する姿勢、人生について、生きがいについて等を深く考える内容になっており、そういうことも教育したいという狙いもありました。

Q:実際にリーダー内観研修を実施してみていかがでしたか?

研修から帰ってきた社員から話しを聞いて非常に良い感触を得ました。1人ひとりが自分の問題を自覚し、日頃の行動や発言を変えようという意識を感じました。ある社員は「すごく良い研修だったので、他の社員にも受けて欲しい」というようなことを言っていました。そこで、次のチームを実施することを決めました。

Q:2チーム目を実施してみていかがでしたか?

2チーム目には、整備士の中心になるリーダーがいたのですが、今までは、工場側の立場を主張して、フロントとうまくコミュニケーションが取れていませんでした。フロントのリーダーも気を使って、なかなか改善が進みませんでした。ところが、研修が終わって帰ってくると、整備士のリーダーの意識と行動が大きく変化し、フロント側の立場も考えて、自分から積極的にフロントにコミュニケーションを取るようになったのです。以前はコミュニケーションがあまり取れていなかったのですが、最近は、整備士のリーダーとフロントのリーダーが、毎日、仕事の段取りについて打合せをしていて、雰囲気も良好です。以前とはガラッと変わりましたね。

Q:それで、すぐに3チーム目もやるということになったのですね。

そうですね。明らかに研修を受けたメンバーに変化が見られて、逆に、受けていないメンバーとの差も出るようになってきたので、できるだけ早いタイミングで全員に受講させた方が良いと感じました。

Q:3チーム目のメンバーの変化はいかがでしたか?

3チーム目のメンバーには、ベテランの整備士が2人いて、この2人は難しいかもと思っていたのですが、研修受講後には変化が見られました。特に、大ベテランで大人しくてあまり話さない整備士がいたのですが、彼が積極的に他の社員に声をかけたり、後輩に指導をするようになり、周囲がちょっと驚いているような状態です(笑)。

Q:組織的にどのような変化が見られましたか?

以前に比べると社員間のコミュニケーションは良くなりました。又、課長、工場長はじめ、リーダークラスの意識は高くなったと感じます。
サービス部門については、メンテナンスパックの影響もあって入庫量が増える中、残業が状態化しており、その改善が課題になっています。これも、以前に比べるとリーダー内観研修を受けたメンバーが中心になって、様々な意見を出し合い改善を進めることができているように感じます。

Q:今後についてはいかがでしょうか?

新しい社員も入ってきていますので、対象者がいれば、この研修を定期的に実施したいと考えています。

【リーダー内観研修とは】

組織のリーダーの意識改革を目的とした研修プログラム。まず、組織人として必要な人生観や仕事観、管理者のあるべき姿について学びます。それに照らし合わせて、自分自身を見つめなおし(内観)、リーダーの自己革新と組織改革を実現します。

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シニアコンサルタント 瀬野 幸洋 Yukihiro Seno

1986年に大手経営コンサルタント会社入社後、95年から新車ディーラー(カーディーラー)1180拠点以上を支援。営業スタッフの商談力強化、店長のマネジメント力強化等のテーマに取り組む。

管理者を対象にした内観研修(M-SIP)を長年に亘って担当し、自動車販売店の店長や工場長の自己革新事例には事欠かない。

管理者やリーダー社員の仕事に取り組む姿勢を変革し、その成長に寄与することをライフワークとしている。

自動車業界の後継者育成にも数多く関与し、日刊自動車新聞社発行の「クルマ屋を継いで良かった!」の著者でもある。

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