人間力を磨けば、低迷スタッフも成長し活躍できる
10年間業績中位だった店長が自己革新し、全社NO.1を達成
人間力OJTの受講をきっかけに大きく成長した店長のエピソードをご紹介します。店長歴10年の田中さん(50歳)は、4店舗目の店長に異動したタイミングで受講しました。
田中店長は、明るくポジティブな人柄で部下と良好な関係をつくるのは上手ですが、指摘は遠慮がちで厳しさに欠けていました。そこで自助プランのテーマとして、「部下との信頼関係強化」「真因を捉えた問題解決力向上」に取組んでもらいました。その結果、部下に耳の痛い指摘も遠慮なくできる信頼関係を築くことができるようになりました。また、部下一人一人の育成課題の真因を捉え、創意工夫を重ねることで、大きく成長させることもできました。
田中店長が担当した過去の3店舗は、いずれも中位の業績でしたが、4店舗目は着任1年目で前年比120%、達成率115%と全社で一番の業績を収めることができました。
素直さに欠け低迷していた若手スタッフが生まれ変わった
田中店長が新たに着任した店舗は、人材に恵まれ、協調性も高い店舗でしたが、入社3年目の佐藤さん(25歳)は職場で一人浮いていました。配属当初は、前任の店長をはじめ先輩たちも助言していたのですが、ネガティブ思考で「でも、だって」と反応し、素直に受けとめず、ミスやトラブルを繰り返すので、皆、諦めてしまいました。
部下との信頼関係を強化する生き様インタビューを学んだ田中店長は、早速、佐藤さんと面談しました。マラソンが趣味で仕事でもひたむきで真面目な一面が見られることに気づき、その長所を称賛した上で「お客様相手の仕事で成長するには、コミュニケーションが大事なので、ひとりで頑張るだけでなく、他者からの指導を受け入れる姿勢も必要だよ。」と助言すると「職場で孤立し、ミスやトラブルを繰り返す中、自分でもどうしたら良いか分からず悩んでいる。自分も変わりたい。」と本音で語ってくれたので、下記のテーマで人間力を磨く自助プランに取組んでもらうことにしました。
| 人間力自助プラン | 田中店長 | |||||
| 項目 | テーマ | 5月 | 評価 | 6月 | 評価 | |
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信頼関係
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店員15名の生き様をインタビューし、共感点を見つける。 (追加) 尊敬する人物、信条、辛かった時代と嬉しかった時代などの背景から価値観を深く理解する。共感を示し、称賛することで部下一人一人の自己肯定感を高める。 |
計画
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まず7名の生き様をインタビューし、共感点を見つける。副店長とリーダー3名、あとは、普段の会話が少ない人から始めたい。 普段会話が少ない整備士の村上さんは講師同席指導で実施し、残る6名は単独で実施する。 |
前半は、残る8名の生き様をインタビューする。 後半は、先月実施した7名から逆にインタビューしてもらい相互理解を深める。 |
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実績
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村上さんは趣味の話題で盛り上がったが、沖講師の追加面談で「ぐれていたが中学恩師のおかげで立ち直れたことから誰とでも誠実に向き合うようにしている」ことが聞け称賛すると満面の笑みが見られた。手法の奥深さを痛感した。 6名は独自で実施。講師には及ばないが信頼強化の手応えはある。実際、遠慮なく相談や雑談をしてくれる人が増えた。 |
○ |
残る8名全員とも共感点が見つかり普段の会話が増えた。うち3名は、価値観と背景も分かり、称賛と自己肯定感も高められた実感もある。 先月の7名との逆インタビューでは、私の価値観や体験に共感してくれる人が多くて嬉しかった。 信頼関係をつくるのに従来は1年かかったが、わずか3ヵ月でそれ以上の関係が築けたように思います。 |
○ | ||
- 定時ギリギリ出勤を改めて、余裕を持って15分前に出勤する。
- 言い訳の「でも、だって」を言わない。
- 毎朝、マイカー車中で「ありがとう」を口癖になるまで100回声出しし、感謝心を養う。
- 同僚との関係を強化するために、全員に生き様インタビューをする。また、雑談力を磨くため、毎日、店長と昼食をともにする。
| 人間力自助プラン | 佐藤さん | |||||
| 項目 | テーマ | 7月 | 評価 | 8月 | 評価 | |
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素直さ
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いつも始業ギリギリの出勤なので出勤時間を早め余裕を持つ。先輩の助言に「でも、だって」と言うのを改め素直さを養う。 |
計画
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始業15分前に出社し当日の予定を組む。アドバイスをもらった際、「でも、だって」と言わない。先輩たちから「素直になったね」と言われる状態をめざす。 | △ | 事実誤認の指摘には「それは違います」と臆することなく、はっきり伝える。 | ○ |
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実績
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朝20分早く出社し当日の予定を組むことで気持ちに余裕がでてきた。先輩たちから「最近、朝早いね!何かあったの?」と言われて嬉しかった。 「でも、だって」は減ったが、何度か言ってしまった。 事実誤認の指摘には「違います」とハッキリ言いなさいと店長から助言され反省しました。 |
事実誤認の指摘には「それは違います」「身に覚えがありません」と言えるようになりました。先輩も「そっか違ったか、ごめんね」と言ってくれます。その結果、「でも、だって」は言わなくなりました。先輩からも「すごく素直になった」と褒められました。 | ||||
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誠実さ
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同僚への「ありがとう」の言葉を習慣化し、感謝の気持ちを養う。 |
計画
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先輩からの助言や心遣いに「ありがとう」と素直に言えるように、通勤時、マイカー車中で「ありがとう」と100回声に出す訓練をする。 | △ | 普段助言してくれる先輩3名の助言や気遣いには些細なことでも「ありがとうございます」と必ず言う。 | ○ |
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実績
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通勤中の「ありがとう」の発声訓練は、習慣化できました。実際の「ありがとうございます」は、店長にはできるようになりましたが、同僚には半分もできていません。 | 些細な「ありがとう」を意識すると抵抗感がなくなりました。先輩たちの笑顔も増え、自分も心地よくなり、先輩3名以外にも言えるようになってきました。 | ||||
この自助プランを実践して3日目には、早速、先輩からも「最近、朝早いね。何かあったの?」と言われるようになりました。また、言い訳の「でも、だって」も言わなくなりました。ただ、事実誤認の指摘に納得がいかないことがあり、店長に相談すると「そういう場合は、それは違いますとはっきり言わないとダメだよ」という助言をもらい納得しました。それ以降は、事実誤認があれば、「それは違います。」と言うと、先輩も適切な指摘や助言をしてくれるので、素直に受け入れられるようになりました。
一方、「ありがとう」が中々、言えなかったので、昼食時に店長から「ありがとう」を言うタイミングや訓練方法について多くの助言をもらいました。3ヵ月後には、「ありがとう」とハッキリ言えるようになり、先輩やお客様とも談笑できるようになりました。
以前は、職場での懇親会も全て欠席していましたが、最近は、積極的に参加するようになり、店長や先輩たちと一緒にゴルフにも行くようになりました。仕事でも、ミスやトラブりが減り、業績もあがり、表情も明るくなりました。
田中店長は、まず、生き様インタビューで部下15名全員との信頼関係を強化しました。整備士の村上さん(45歳)は同僚との会話が少なく、一番心配していたのですが、インタビューしてみると「幼少期から対人関係が苦手だが、幼馴染の妻は逆に社交的なこと。会話は苦手だけど、職場は気に入っていること。」などを開示してくれました。それ以降は、村上さんからの声がけや談笑も増えてきました。
また、以前は、目的と手段の履き違えや対症療法的問題解決が多かったのですが、真因を追求する習慣が身につき、急所を掴んだ根本療法的問題解決ができるようになってきました。
田中店長本人からも「人間力について直視し、深く考えたのは、生れて初めてでしたが、仕事でも人生でも一番大切なことだという信念を持てました。」という言葉をもらえました。
皆さんも人間力を磨き、生き様インタビューで部下との信頼関係を強化してみませんか。
株式会社アビリティブルームコンサルティング


















