面白きこともなき世を面白く、すみなすものは心なりけり幕末の志士 高杉晋作 辞世の句
私は中学時代にこの句を知り「心の持ち方次第で面白くできる」との意味は分かりましたが、どうすれば良いかは漠然としていました。今は、次のように考えています。
- ネガティブ感情を抑制し、意思の力でポジティブ思考に転換する
- 同じ目に遭っても、感情的でネガティブに反応する人もいれば、冷静に受け止めポジティブに反応する人もいます。怒りの多くは、自分の心に原因があります。現実をありのままに受け止めず他責にすると周囲を不快にし、孤立が深まります。私も昔は怒りっぽかったのですが、まず冷静を保ち、思い通りにいかない要因を分析し、適切な対策を講じるように思考習慣を変えてからは、滅多なことでは怒らなくなりました。面白く生きるために、ネガティブ感情を抑制し、感謝、親切、謙虚などのポジティブ思考に転換しましょう。
- 環境変化を楽しむ心を養う
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私は、車買取専門店を再建したことがあります。2005年に業販から直販へ転換した時は、社員の8割が猛反発しました。しかし、成功体験を積むと、2007年の出張買取進出への反発は半分に減り、2009年の新車販売進出への反発はなくなりました。それどころか、新しい分野への挑戦を楽しむ社員が増えました。この経験から、人材と組織は、2年毎に環境適応へ挑戦するのが好ましいと考えています。
環境変化が速くなる一方、人間の寿命は長くなり、第2、第3の人生も考えなければならなくなっています。変を恐れたり面倒くさがるのではなく、環境適応を楽しむ心を養いましょう。
- 世の中の役に立つことで仕事に生きがいを感じる
- 多くの人は、仕事の目的を「収入を得るため」と考えていますが、それに加えて「お客様に喜んでもらう」「人を育てる」に生きがいを感じる人もいます。彼らは、人生を面白く生きていると感じます。収入を得るためだけに働くのは勿体ないです。世の中の役に立つことに仕事の意義や生きがいを見出しましょう。
以上の3点は、私自身の実体験からの気づきです。皆様にも少しでもお役に立てれば幸甚です。