目標を他人から与えられていてはいけない。目標は常に自分の中から生まれてくるべきなんだ。タイガー・ウッズ
メジャー選手権優勝15回(歴代2位)、史上2人目のトリプルグランドスラム達成、生涯獲得賞金額が1億ドル突破(歴代1位)のタイガー・ウッズの言葉です。一時は、スキャンダルや体の故障などでツアーを欠場していた時期もありましたが、昨年4月のマスターズで14年ぶり5度目の優勝、10月には米ツアー通算82勝目を挙げ、歴代1位タイとなり、その復活には世界中のファンが喜びました。
彼が、次々と偉大な記録を残すことができたのは、自ら目標を定め、その達成に全力を尽くす姿にありました。
目標未達を続ける営業スタッフの原因を探ると自ら目標を設定していないケースをよく見かけます。会社から与えられたり、店舗で割り振られた目標に「がんばります」と言いながら本気で達成しようとしていないし、どうやって達成するかも考えていないのです。
学生時代には、県大会出場を目指して部活に打ち込み目標を達成したときは嬉しかったと振り返る営業スタッフでも、現在は会社に与えられた目標を追っているだけで、仕事に喜びを感じられないと打ち明けます。そのような営業スタッフに「自ら絶対達成しようと思える目標は何か?その目標を達成するために何をするのか?」を問いかけ、真剣に考えてもらいます。そして、自ら達成したい目標を見出し、何をしたらよいかが分かると目の輝きが変わり、顔つきが引き締まります。
ある20代の営業スタッフは、数多くのお客様に喜んでもらうために、現在の販売台数の2倍を目標としました。そして、その実現のためには、お客様に本当に喜ばれる提案が重要であることに気づきました。それからは、お客様からしっかりと情報収集することを心がけ、最高の提案をするための準備を怠らなくなり、同年代で上位の成績を挙げるようになりました。
自分で立てた目標の達成のために努力をしていると、自ら進んで仕事に取り組んでいるという実感が得られ、前向きな気持ちになれ、努力が継続できます。その努力が目標達成へとつながるのです。
自ら全力を尽くそうと思える目標を持っているかどうかが、やがて大きな成果の違いとなってきます。目標が、「自分の中から生まれてきているか」どうかを問うことは重要です。